華道家 新保逍滄

2015年2月5日

一日一華:ドライフラワー


クライアントのお宅での生け込み。
3点の依頼ですが、たいていここにも、あそこにもと
追加になる方。

日本で買った木製の壷に
オーストラリアのネィティブ直物の
乾燥したものも活けて行ってよ、という追加リクエスト。
了解、了解。
ちょいちょいと、添え木留めで一種活け。
水は無し。

そうそう、1年で腕時計を4つ買った話をしたかったのでした。
今後、時計を買う時の参考にしていただければ、
私の失敗談にも多少意味があるでしょうか。

ひとつめ:セイコーのキネティック
少々高かったのですが、万年カレンダー付きで毎月日付を変更しなくて済む。しかも、電池不要。デザインもまあまあ。これで仕事、社交あらゆる場面で大丈夫。

と、ところが、数ヶ月経ったある日、
ぱたりと止まっているのです。
まあ、さすがのセイコーでもそんなこともあるかな。
時間を合わせ、数週間、異常なし。

すると、またも止まっている。
保証期間内ですから、見てもらいました。
1ヶ月以上待たされて、異常なしという返事。
そうかなあ。確かに戻ってきた時計は、きちんと動いているが。
それから数週間。また、止まっているのです。
今度は即、修理を依頼。
またも、待たされて、異常無し、という返事。
それから数週間。また、停止。

これはもう話にならない。
セイコー本社に直接苦情。
返品の上、全額返金してもらいました。

2つめ:Tissot
日本製品への信頼が崩れさってますので、海外の著名ブランドを購入。
セイコーから戻ったお金をすべてつぎ込みました。
デザインはさすがです。
それに秒針の動きがなめらかで気持ちいい。
私の持ち物やファッションに苦情ばかりの家内にも好評。

と、ところが、狂うのです。
1日に10秒ほど。週4、5分は狂う。

高校時代からセイコーのクォーツを愛用し、
狂う時計など、時計と呼べないと信じていましたから、即修理を依頼。
一応、新品の掃除はしてくれましたが、
この程度の誤差、許容範囲だというのです。
冗談じゃない。
4分狂えば、電車に乗り遅れ、授業に遅れ、
不便この上ない。

この時、インターネット相談のようなものに投稿しました。
こんなに狂う時計、21世紀に存在していいものなのか?

すると、高級時計では狂うのは当たり前ということらしい。
毎日、時間を合わせ、慈しんで使うものだとか。
その程度の誤差で騒ぐとは、度量の小さい人ですねえ、
なんてアドバイスされました。

私の知り得なかった優雅な境地があったのです。

家内の意見は、この時計はTissotにしては安すぎるというのです。
ちょっとしたものは数十万、百万以上するわけですから、
おそらくデザインだけで中身は安く作ってある、
そういう類いの時計だろうと。
そんな卑劣な会社じゃないだろうと思うのですが。

まだ買って2、3ヶ月でしたから、
インターネットで売ろうとしました。
しかし、いい値がつかない。購入価格の50%止まり。
2、3ヶ月使って、数万円捨てるというのもばかばかしい。

結局、手元に置くことにしました。
デザインは気に入っているのです。
しまっておいて、時間の正確さが問題にならない
何か特別な場面で使えばいいか。
優雅な境地に浸りたい時にでも。

3つ目:安物
日本へ出張中、東京、上野の路上に時計売りがいました。
「中国製じゃないよ、日本製のクォーツだよ」
見るとなかなかいいデザイン。
1000円。
これは買うしかない。
日本製なら正確だろう。
仕事に使う時計なので、正確ならそれで充分。
とても気に入っていたのですが、「安っぽい」と家内。
そんなことはない。
安いということを知っているから、そう見えるのだ。
知らない人が見れば、どうしてなかなか。

ただ、よく見ると秒針の動きが、
かち、かちではなく、
よれ、よれという感じ。
秒針が病身か。

やはり、まずバンドがすり切れてきました。そして停止。
電池を交換に持って行くと、店の男が、
時計を見るなり「ラビッシュ(ゴミ)」。
失礼なやつがいるものだ。
新しい電池でも、時間は狂いに狂って使用不可。

これは完全な失敗。ラビッシュでした。

4つ目:Pulsar
とにかくタフな仕事用の時計が必要なのです。
もうセイコーのクォーツに戻ろう、と決心。
時計もどこかで進化しているのでしょうが、
昔のものでいい。
安くて正確であればいい。
信頼出来る道具が欲しいだけなのです。

オーストラリアでよく見かける
パルサーというのはセイコーのブランドであるらしい。
そこのスポーツウォッチ的なデザインのものにしました。
買って数ヶ月、一度は止まり、
一度は10分ほど狂っていたり。
しかし、直せば、また正確に動いています。

1ヶ月に1回程度、時間合わせが必要ですが
支障なく活躍してくれています。
やれやれ。

安かったので、苦情は言うつもりはないのですが、一つだけ。
秒針が12時を指す時、針は真上を指すべきです。
しかし、それが文字盤の12時にぴったり一致しないのです。
若干、0.5分ほどずれている。
それがなんだか気持ちよくない。

しかし、しばらくはこれを使い続けます。
でも、次にはきっと満足できるものを。

Shoso Shimbo

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