華道家 新保逍滄

2015年2月13日

一日一華:笑うか怒るか(4)


私達のオンライン生け花コンクール、生け花ギャラリー賞で起こった
国際紛争(笑)について報告しています。

某国のパスタ氏が、他国の生け花学習者を侮辱したということです。
笑えるような、腹立たしいようなできごとでした。

さて、私達のパスタへの対応ですが、
まずは穏やかにいきます。穏便に納まればそれでいいでしょう。
彼を罰しようと動いて、溝を深めるのもどうか。

この愚行の原因はパスタの自己保身、不寛容にあるのだろうということを
既に前のポストで分析しました。日本在住の方には分かりにくい事情があるのです。

そして、もうひとつは彼の日本文化に対する無知。
日本の華道教師であるなら、ありえない狭隘な言動です。

第一に、私がやったのは私の英文ブログにやんわりと忠告を掲載。
http://www.shoso.com.au/2015/02/basic-ikebana-articles.html
思いやりに欠ける行為をする生け花教師に遭遇した。
生け花が何か分かっていないのではないか。
文末に以前、雑誌に書いた二つの短い英文エッセーを再録しました。
生け花とは技術だけでなく、精神面をも鍛える修行なのだ、というような内容。
人に優しくするためには時に勇気が必要だ。自己の内なる恐れを克服する勇気と力を花が与えてくるのかもしれない。そうした力がないといじめに傾くと、言いたいわけです。

彼の目にも留まるはずです。
これで目が覚めてくれれば幸いですが、どうでしょう。

第二には、まもなく生け花ギャラリー賞のサイト上
私達の見解を発表します。

「正規の生け花教師から直接学ぶという機会が得られない方々の生け花学習の難しさは理解出来ます。それにもかかわらず情熱的に取り組んでいらっしゃることは、素晴らしいと思います。生け花ギャラリー賞の目的は世界中の生け花学習者を無差別にサポートすることです。正規に生け花を学ぶ方だけでなく、非正規に学ぶ方々からの投稿も歓迎します。このような決定に至ったのには以下の3つの理由からです。

第一に、非正規に学ぶ人が生け花を面白くすることがあるかもしれない。日本の華道は正規に指導を受けた方ばかりでなく、指導を受けないか、わずかの指導だけで創造を続けた華道家によっても発展してきている。

第二に、生け花とは本来芸術的な側面と精神的な側面とから成り立っています。精神面での成長に有用なものとして、無差別の実践があります。この教えに従い、内なる恐れを克服する勇気を持つことが重要です。非正規に学ぶ方々を差別せず、受け入れるのは当然のことです。

第三に、生け花ギャラリー賞は生け花史上初の世界中のあらゆる流派の方が無料で参加出来るコンクールです。このユニークさ、寛大さ、公平さ、友好的態度。これらは私達の哲学です。

近年、いくつかの流派が自己の流派内でオンライン・コンクールを開始しています。正規に学ぶ方々はこうしたコンクールにも参加出来るでしょうが、非正規に学ぶ方々にはこの賞が唯一の機会なのです。

有資格の生け花教師から学ぶ機会がないという不利な状況にも関わらず努力されている方々を、この賞から除外することでさらなる不利な状況に陥れるなどということがあってはなりません。国際的なレベルの、生け花や芸術の専門家である私達の審査員から直接フィードバックを受けることができるという小さな学習の機会を提供出来ることをとても喜ばしく思います。世界中の生け花フレンドがこの決定に同意してくれることでしょう。」

彼を説得しようと甚大な時間を費やし、こんな小論文まで用意しているわけですよ。
これで石頭にも目覚めてほしいですね。
ここで反省出来るならパスタも相応な人物でしょう。
過去の過ちも水に流しましょう。
しかし、どうでしょうか?

他国の方々への嫌がらせが続いたり、
生け花ギャラリー賞への出品を控えるよう自国の生け花学習者に
強要したりするなら、仕方ないですね。
彼の所属する流派の家元に事態を報告し、
善処を求めるしかないでしょう。
それが一番手っ取り早い方法かも知れません。
そして、その流派の対応をここで報告しましょう。

事態はまだ進行中です。
どうなっていくのか、またいつか報告出来るでしょう。

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