華道家 新保逍滄

2017年7月31日

いけ花ギャラリー賞について(2)



いけ花ギャラリー賞をより面白くしようと、ピープルズ・チョイス・アワードを設けました。フェイスブック上でのいいねの数を競う人気投票です。私はあれこれ工夫するのが好きなんですね。

やってみると、これがまた面白く、勉強になります。

基本的に遊びでしょう。
厳密な審査で決まる賞ではありません。
それはそうなんです。が、しかし、、、

まず、プラスの面から。
最大のプラスの面は、ポストが俄然多数の方に拡散するということ。
私たちのポストは、通常、数百から千人くらいに届きます。
せいぜい2千人とまりです。
しかし、この人気投票受付のポストは1万5千人超に届きます。


これはこの賞を一層格式のあるものへとしていく準備として重要なことです。
注目されないことには賞の権威もつきません。

次に、生徒は普段では経験したこともないほどの「いいね」をもらったり、コメントをもらったりすることになります。これは大きな自信につながるようです。それだけで、ピープルズ・チョイス・アワードの意義は十分です。

ちょっと、ネガティブな面。

まず、必要以上に熱くなる人があるということ。競争心丸出しで、「いいね」をくれと宣伝するのですね。たかがピープルズ・チョイス・アワードでしかないのです。
それを獲得したからといって、何でしょう。
しかし、なかなか冷静になれない方があるのです。

そこで、一人3作以上を選ぶこと。
一つの作品のみをシェアしないこと、アルバム全体を(予選通過作品の全作)をシェアすること、などとお願いしています。

しかし、1作のみをシェアし、この作品を「いいね」してくれとやる方がよく出てきます。

これは、フェアじゃないと思います。そういう人が出たら、ピープルズ・チョイス・アワードはキャンセルするとまで言っています。

しかし、こういう行為を不公平と断じるとしても、どこまで厳密に対処するか、
これはかなり難しい問題です。

なぜ、そういうことをするのか、というと、一つには私たちの指示を理解できない方があります。英語の問題もあるでしょう。また、ピープルズ・チョイス・アワードとは、結局、友人に拡散して、できるだけ多数の「いいね」をもらう、そういうものだと思っている方があるようなのです。つまり文化的な差異です。さらに、当方の指示など読みもしないという方もあります。

しかし、大多数の方は当方の指示に従って、冷静に選んで下さいます。
そういうたしなみのある、私たちが期待する楽しみ方をして下さいます。
それは多く、特定の文化圏の方です。

逆に、大騒ぎをして、不公平でも何でもやり、賞を取ったが勝ち、とやるのも別の特定の文化圏の方に多いようです。

文化の差というのはどうしようもないのかなと思ったりします。

例えば、スポーツの国際試合などでも、一般に日本人はアンフェアな選手など嫌いでしょう。たとえ勝ったとしても反則が多いような選手、態度が良くない選手は応援しないでしょう。

ところが、勝てばいいじゃないか、という国があることも見聞きしているはずです。
文化の違いということでは、似ています。

どこまで許容するか、どこから厳密に対応するか、
異文化と付き合う上では重要な問題でしょう。

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