商業花では様々な制約の中で制作しなければいけません。
時間、予算、クライアントの花についての要望などなど。
大変ですが、それでも楽しいなと思える仕事です。
さて、生け花と芸術の違いを最も意識するのは
私の場合、公募展への応募に際してです。
もちろん、芸術家としての応募です。
生け花アーティストとしての公募展への出品の機会など当地では存在しません。
応募に必要となるものは、
1、作品の趣旨
2、作品の写真
3、作者の履歴書
4、過去作品サンプル
だいたい以上が通常求められるものです。
さらに申込手数料として、日本円で5000円程度支払います。
これらの書類を用意するたびに、
生け花とは違う世界だな、と感じます。
求められる項目の一つ一つについて
生け花の世界だけにいたのでは、通用しないな、と思います。
いずれ、その辺を詳しくお話ししたいと思います。
ありがたいことに私は公募展にはそこそこ入選しています。
しかし、まだまだだなと思います。
まず、応募数が少なすぎるなと反省しています。
ある公募展のオープニングで、「年に50ほど応募するんだが、そのうち3割通れば上出来さ」などと笑っていたアーティストがいました。
当地の彫刻界では著名な方です。
ともかく、コンクールや賞、公募展、とても多いのです。
そこでアーティストは鍛えられるのでしょう。
生け花の世界で「生け花ギャラリー賞」を設けても
なかなか皆さん、腰が重い。
生け花は芸術だ、
というのは掛け声ばかり、という面はあるでしょう。
こうした事情については、いずれ、詳しくお話しします。
Related Posts:
一日一華:スピアグラス
メルボルンの花菱レストランにて。
レストランでの花材選びはなかなか大変です。
花の香りが強すぎてもいけない、
花粉症を引き起こすようなものでもいけない、
結局、店主さんが注意深く用意して下さった花材で活けます。
なかなか楽しい仕事です。
さて、私のいけ花の生徒には、
オーストラリアだけあって
様々な文化の出身者がいます。
フィリピン、ベトナム、中国、英国、ロシア、ポーランド、NZ、そして、日本ほか。
先日、ふと中国人が増えてきたことに… Read More
一日一華:花菱レストランにて、そしてピロル菌について
花菱レストランでの仕事は
用意していただいた花材で生けます。
何が出てくるか分からない、
時間制限がある、という難しさ。
しかし、材料調達の時間が節約できるのは有り難いです。
私が忙しい時は、私の上級の生徒にお願いします。
皆、難しかった、でも面白かった、と言ってくれます。
ところで、最近、日本で人間ドックを受けました。
この日本のシステムは素晴らしい。
ビジネス化していて、サイト上で、比較、予約も簡単。
結果をオーストラリア人の医師… Read More
一日一華:二つの戦争
メルボルン、花菱レストランへの今週の花。
日本近隣の国々が騒々しいせいでしょう。
最近は、どこへ行っても戦争をどう避けるか、
どうしたら平和が維持できるのか、という話に巻き込まれます。
日本のマスコミは日本周辺の不安材料をあまり報道していないようで、
日本全体がのんびり構えているように見えます。
日本のマスコミは意図的に国民を白痴化しようと
努めているのかもしれません。
あるいは、根拠のない楽観主義がはびこっているのでしょうか。
「憲… Read More
一日一華:ギャラリーに
レズリー・キーホー・ギャラリーズでの展覧会の
オープニングにいけ花を依頼されました。
オーストラリアを代表する陶芸家の一人、
Shoji Mitsuo 氏の花器です。
木瓜を使って楽しい瞑想の時間を過ごしました。
これは今日教室でこの作品について話したことですが、
50本ほどの木瓜を一本一本
長さ、位置、角度を計算しながら活けていくわけですが、
「その苦労をどれだけの人がわかってくれるのかねえ」
と言うと、
「私たちは分かりますよ」という… Read More
一日一華:現代芸術における花
春近し。
我が庭のぼけ、馬酔木を他の花材とともに
盛り込んで。
現代芸術における花と
いけ花における花との比較、
ということで論文を用意しているところです。
時間はあまりないのですが、課題が次々出てきます。
現代芸術における花という場合、
題材としての花と
材料としての花と
区別して考えなければいけません。
題材としては長い歴史があります。
17世紀のオランダ静物画が特徴的で、
現代芸術にも影響大。… Read More