華道家 新保逍滄

2017年1月6日

一日一華:甥はなぜ医学部に合格できるのか?


私の甥が医学部に合格できたようです。
オーストラリアの教育制度や大学受験制度、
大まかなところは承知していたつもりですが、
今回、甥が大学生になるということで、改めて考え込んでしまいました。

まず、甥についてです。
私からするとこの結果は予想外でした。
一体彼に何があったのか!
ビクトリア州の大学受験制度はどうなっているのか!
という心境です。

1、まず、彼はガリ勉というものをしていない。
高3まで毎週サッカーをやり、車を乗り回し、ガールフレンドとよく遊び。
ジャズ・バンドのメンバーで、
州の大会で2位だか3位だかになり、驚くほどのレベル。
そのくせ、高2くらいから医学部を目指すと公言しており、
学校の先生も太鼓判。
母親が医師のせいでそんな希望を持ったのかもしれません。
そういえば、彼の彼女も好成績で獣医のコースに合格とのこと。

試験直前にサッカーの試合というので、
「勉強は大丈夫か?」と尋ねると、
「体を動かした方が、その後集中できるから大丈夫だ」というのです。

「僕は日本の大学受験の前には1日15時間勉強した覚えがある。君は最長で何時間くらい勉強しているんだ?」と私。
「12時間くらいが最高かな」
「15時間やってみろ」少しは苦労しろよ、と言いたかったわけです。
生半可な努力で、何でも思い通りのものが手に入るなどと思ってはいけない、
人生なめるなよ、と。
しかし、私の見ていないところで勉強していたんでしょうか?
あるいは頭のデキが違うのか?

2、性格の破綻した甘ったれ小僧だったのに。
放任主義というのでしょうか、欲しいものは何でも買い与えられる、
嫌なことは一切強要されない、という環境で育っていましたから、
不愉快なことがあればすぐに喚く、手のつけられない悪ガキでした。
失敗作!犯罪者予備軍!と私は断じていたものです。
人もしつけなければ猿になる、と。

それが高校生になると性格がガラリと変わってしまいました。
礼儀正しく、親切で、おまけにハンサム。
一体あの子に何があったのだろう?
私の知る限り、親は特別なことは何もしていないはずです。
メルボルンで最も学費の高い名門私立校に通っていましたが、
学校の指導に何か秘策があるように思えてなりません。
授業料はウェブサイトで調べた限り、$29500。
年間約300万。それに相当な諸経費がかかります。
猿を社会のエリートにたたきあげる費用なのでしょうか。
(こんなことを書くと叱られそうです。
というのは甥の日本語力は相当なものなのです。
日本へ行ったこともなければ、周りには私以外日本人はいない
という環境であるにもかかわらず。
先生もネィティブではないのに。
当地の通常の高校生とは格段の差があります。
新聞レベルは読みこなします。このブログも読めるでしょう。
まあ、冗談だと分かってくれるでしょうが。)

この甥にまつわる謎はまたいつか続きを書きます。
http://ikebana-shoso.blogspot.com.au/2017/01/blog-post_11.html

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