華道家 新保逍滄

2017年1月19日

一日一華:カフェに。そして書くということ(2)


メルボルンの和食カフェ、ちょっとさんへ。
酒類ライセンス申請中ということですから、
もうすぐお酒も飲めるようになるようです。
楽しみです。

さて、先にエッセー公募の話を書きました。
私はある国際的なジャーナルの編集のお手伝いをしているのです。

ある応募者には、書き直しを依頼しました。
没にするには惜しいと思ったのです。

この応募者、エッセーの主題についていろいろ調べて書いています。
しかし、材料が多過ぎるのです。あれこれ書き過ぎ。
料理に例えれば、具が多過ぎて、あふれかえった寄せなべのようなもの。
材料をもう少し絞って、じっくり煮込んで、料理にしたほうがいいだろうとアドバイス。

すると応募者の指導者、ヨーロッパのある大学の先生からメールがありました。
「確かに話題が前後左右している。
この点は訂正させよう。
しかし、君の次のアドバイスは如何なものか」というのです。

私のアドバイスとは、
「まず何が言いたいのか、をはっきりさせよう。
1番言いたいこと、2番目に言いたいこと。
それらを順に書いてはどうか、」というものでした。

先生の言い分は、そんなエッセーであるなら、読者は1番重要なことを読んだら、2番目、3番目の項目など、読みたいと思わないだろう、というのです。

なるほど。
まあ、その通りかもしれません。
反論するほどのことでもないので、
「おっしゃる通りでしょう。
ともかく、改訂版をお待ちします」と返事。

それよりも、困ったのは先生の次の質問。
「では、貴方の考えるいいエッセーとはどんなものか?
サンプルはあるか?」

他人のエッセーをよくないなどと評価する以上、
自分なりの基準を持っているのは当たり前。
当然のツッコミです。
編集のお手伝いも気楽にはできません。

しかし、これはなかなか難問。
私の考える、いいエッセーとは?
しばし、考えてしまいました。

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