生け花パフォーマンスについての覚書の2回目です。1回目は以下です。
https://ikebana-shoso.blogspot.com/2019/03/blog-post_11.html
私の限られた経験、偏った見聞に基づく「ひとつの見解」と、気楽に付き合ってください。
厳密に「生け花パフォーマンス」と呼べるものは、現在、ほとんど存在しないだろうと思います。生け花パフォーマンスという名前で行われている多くのものは「生け花ショー」というべきです。
しかし、パフォーマンスという言葉は多義的に使われていますから、気にすることもないのかもしれません。私自身、厳密に使い分けていませんし。
ただ、指摘しておきたいことは、現代美術の文脈でのパフォーマンスとは、概念芸術の延長線上に試みられたひとつの表現活動であるということ。その定義は幾つもありますが、60年代くらいに多くの芸術家(現代美術の大御所、草間彌生さんを含む)が時代の新しい表現として、受け入れられるかどうかも定かでない状況で、時に命がけで、羞恥心を脱ぎ捨て(と私には思えます。本人の意図は不明ですが。)取り組んだ芸術活動です。
伝統の上にあぐらをかいている生け花の先生が、デモの延長としてショーをやり、それをパフォーマンスと呼ぶのも結構でしょうが、60年代から闘ってきた現代美術家からは、「冗談はやめてくれ」と叱られる可能性はあります。
さて、その生け花パフォーマンス(ショー)について、ですが、私の経験から気づいたこと、特にうまくいくやり方、失敗するやり方などに焦点を当てて、話を続けていきます。
お知らせ:生け花パフォーマンス予約受付中
Wa: Ikebana Performance with the Grigoryan Brothers
31 August 2019
Melbourne Recital Centre
Booking: http://bit.ly/IkebanaGrigoryan
31 August 2019
Melbourne Recital Centre
Booking: http://bit.ly/IkebanaGrigoryan