
Zoom を使った生け花レッスンの構想はあったのですが、なかなか動けずにいました。何のためにやるのか、というところがはっきりしなかったのです。労は多く、益は少なかろうと。
私が生け花に積極的に関わった例では、生け花ギャラリー賞、和メルボルン生け花フェスティバルがあります。どちらも小規模ながら、苦労の多いプロジェクトですが、出発点は、生徒のためということでした。現在は、おかげさまで多くの方々のご支援をいただいています。
前者については、生け花学習者が参加できるコンクールが少ない上に、競争が激しい状況でしたので、生徒が履歴書に書ける受賞経験が持てるように、生け花の生徒だけが参加できる国際的なコンクールを作ってしまえばいいという発想でした。多くのボランティアの方々に支えられて継続中です。
また、和メルボルン生け花フェスティバルも、出展の機会が少ない生徒に機会を与えるためというところから出発したのです。それがのちに成長し、世界中から出展者をお呼びしよう、メルボルンの人たちに生け花をもっとPRする機会にしようというところまで発展していったわけです。
生徒に出展の機会を作ってあげたい、受賞可能なコンクールを作ってあげたい、さて次は、指導力強化のプロジェクトを作ってあげたいと思い立ちました。
私の生徒に関しては、皆さん性格が素晴らしい。生け花の作品力もかなり付いている。受賞歴、出版歴まで一つ二つ書けるようになった。当地でプロとして通用する段階まであと一歩というところです。もう一つ必要なのが、指導力です。上手に教えられないと、生徒がついてこない、教室が成り立たない、華道教師としてやっていくのは難しくなります。
そこで思いついたのはティーム・ティーチングです。経験ある教師と新米教師が共同で授業をする。新米教師は先輩の技を盗んだらいいでしょう。とても有意義な経験になると思います。あるいは自分ならもっと上手にやれるということもあるかもしれません。
このティーム・ティーチングとZoom...