ある種の本は、いろいろな思いつきをもたらしてくれます。
私の場合、特に、哲学や心理学の入門書のようなものを読んでいると、自分の思考が刺激され、いろいろな空想、仮説が浮かんでくることがあります。
ある事柄と別の事柄との間に繋がりが見えてくることもあります。
例えば、ボードリヤールの資本主義解釈と村上春樹の世界観に関連性が見えたり。
生け花における立花と生花の対比は、日本文化における根源的な二元的な対比と対応しているのではないか?とか。
重要なのは、その思いつきやひらめきをどう発展させるか、でしょう。
それをいかに論証するか。
例えば、マルクスが社会の発展を資本という観点から説明した時、
「違うんじゃないかな」と思いついた人はきっと多かったと思うのです。
しかし、それをきちんと論証する人が出てくるまでは、思いつきはただの仮説。大した価値はない。破壊力も、生産力もない。
ところが、レビィ・ストロースが未開社会の思考は決して暗愚なものじゃないんだということを論証したことで、早い話、マルクス主義はボロボロになってしまうのです。
もちろん、それほどの業績は時代の最高の知性に委ねるしかないのかもしれませんが、現代芸術について考えていくと、同様の挑戦を求められるのではないか、という気がしています。特に、環境芸術を考えていくと。
2018年、3月に予定されている2回の講演までは、何かまとまった考えができるといいのですが。
http://lornesculpture.com/speakers.php
https://acah.iafor.org/speakers/
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