華道家 新保逍滄

2019年10月7日

日本人でよかった


美輪明宏さんが、テレビのインタビューで最近の若い日本人は素晴らしいじゃないですか、日本の未来は明るいですよ、と言っていたのにとても共感しました(私はテレビは見ないので、You Tube で見たのですが)。

美輪さんが、例えば、とあげた若者は、羽生結弦、内村航平、錦織圭等々。
精一杯頑張る、礼儀正しい、謙虚。
日本人の多くが大切にする価値観、品格を体現しているような人たちです。多くの日本人がとても誇りに思っているはずです。特にスポーツにおいては、日本人はフェアな戦いをします。きれいなのです。そこに我々は感動するのです。日本人が海外で尊敬される理由もそこにあります。

勝つ為には何をしてもいい、ばれなければいい、相手を傷つけるような行為、言葉も平気、というような人も時にあるわけですが、国際舞台に出てくるほどの日本人にはまずいないでしょう。

そこは学びたいな、と思っています。日本文化としての生け花を外国でやっている者としても、あの上品さ、あの爽やかな日本人たちの姿をロールモデルにしたいなあと。
爽やかであれ。常にそう念じたい。

今、少し気になっているのは、爽やかさとは、真逆の人のこと。

実は、和・メルボルン生け花フェスティバルのウェブサイトへの嫌がらせが続いています。今年の6月以降、7回ほどサイトを作り変えています。匿名でこのサイトを攻撃してくるのです。匿名でできるので、汚い嫌がらせを繰り返すのでしょう。残念なことに、どうもこの方は生け花に若干かかわって(?)おられるようです。

この人の下品な行為を変えることはできません。しかし、このような卑劣で不法な迷惑行為が永遠に許され、続くことはないはずです。この方の名前、所属流派もやがて明らかにされるでしょう。数年後、数十年後になるかもしれませんが。FACEBOOKもいずれは規定を変えるはずです。実名が明らかになると、愚劣で卑怯な言い訳を並べることになるのでしょう。時に犯罪者(児童虐待、無差別殺人、痴漢など)が逮捕され、犯罪動機が報じられることがありますが、呆れることが多いですね。良心も反省もない。同じような言い訳を聞かされることになるのでしょう。特に、なんら顧慮する必要もないのですが、いつか新保が予言した通りになったね、と思っていただけるはずです。

爽やかに生きよう、
爽やかさを核に持つ日本文化に関わる者として歩んでいこう、
とだけ考えていけばいいのだと思います(難しいことですが)。

先にあげた若きアスリート達が、対戦相手が反則行為をしてきた時、どうするか?
汚い嫌がらせをされた時、どうするか?
自明です。
平静に無視するはず。
それに学べばいいのです。

ただ、外交問題などになると、他国の嫌がらせ、攻撃、虚言に黙っているばかりでいいのか、という点も考えなければなりません。文化が違う相手に対しては、自らの正当性、相手の不当も主張する必要があるのかもしれません。黙っていてはやられるばかり、そういう側面はあります。

ですから、再びインターネット上の嫌がらせの問題に戻ると、それに対して黙っているだけではいけないのかもしれません。相手は和の国の住民ではないのでしょうから。とりあえず被害は記録し、公開していきます。

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