華道家 新保逍滄

2022年6月21日

思い出すこと:英語の攻略

 


中学高校の頃、英語学習にはとてもたくさんの時間を費やしました。会話ではなく、ただひたすら文法翻訳の練習です。

高校1年生くらいの時だと思いますが、英語にひとつの法則を見つけました。それは誰かから教わったのでも、参考書で見つけたわけでもないと思います。この法則は今でも役立っているのです。もしかすると、誰でも知っている陳腐なことかもしれませんし、教科書にきちんと書いてあることかもしれません。

それでも何人かに話したところ、感心してくださる方もありました。もしかすると面白いことなのかもしれません。私にとっては英語攻略の秘訣でありましたし、この法則に照らして、プロの誤訳を見つけたことも多々あります。また、この法則を無視した日本人の英作文に時々おめにかかります。

それは「& の法則」と、自分で呼んでいるもの。

Andが結ぶものは、文法的に同格であり(名詞と名詞、句と句、文と文、など)、結ばれたものは構文上、同格の機能を持つ(目的語と目的語、連体修飾語と連体修飾語、など)。

このことがわかると、いくら長く、複雑な英文でもスラスラ解読できるのです。5文型を覚え、「&の法則」が分かっていれば、英語は攻略できると思います。長文読解は大好きな課題でしたが、そこにはパズルを解いていくような面白さがありました。英語は得意科目だったのですが、その根本にあったのは「& の法則」の習得だったのではないかとさえ思います。

もっとも「自分は英語が得意だ」などという儚い幻想は、オーストラリアの大学院に入るや否や、瞬時に消え去ってしまったのですが。

Shoso Shimbo

ページビューの合計

Copyright © Shoso Shimbo | Powered by Blogger

Design by Anders Noren | Blogger Theme by NewBloggerThemes.com