華道家 新保逍滄

2019年8月7日

メルボルン生け花フェスティバル Update 5

「専応口伝」の謎として考えたことを、エッセーにしたばかりですが、ついでにメルボルン生け花フェスティバル内で講義もしてしまおうということになりました。 日曜日の朝9時開始ですから聴衆はおそらくあまり多くはないでしょう。ただ、対象は花道史をあまり詳しく知らない方々も多く含まれるはずです。どうしたら有意義な話だったと思っていただけるか。花道史をもっと勉強してみたいと思っていただけたら、私は満足です。かなり大胆な仮説を提出することになります。 https://ikebana-shoso.blogspot.com/2019/08/blog-post.html https://ikebana-shoso.blogspot.com/2019/07/blog-post.html https://ikebana-shoso.blogspot.com/2019/07/blog-post_12.html https://ikebana-shoso.blogspot.com/2019/07/nature-in-ikebana.html 以下が最新のプログラムです。随分、生け花フェスティバルらしくなっているように思います。少ない予算でここまで出来れば将来のためにきっと役立つことでしょう。もしかすると別の地域の方が、参考にしたいから見にいってみようか、などということになるかもしれません。まあ、それはまだでしょうか。 メルボルンで生け花を学習したいという人がもっと出てくるようにしたい、ということで始まった企画ですが、そのような目標は個人ではなかなか達成できないものです。小さいパイを仲間内で取り合うのではなく、パイそのものを一挙に大きくしようという試みです。メルボルンでの問題は、生け花の認知度が低すぎるということです。生け花は実にマージナルな存在。一般の大多数の方からすると、ちょっと変わった人や傲慢な人が集まって何かやっているという程度の認識だと思います。 生け花の認知度を上げたいという、私たちの目標は、なかなか分かってもらえないのですが、細々と続けていければ少しづつ理解も得られるでしょうし、協賛者も成果も出てくるかなと思います。 協賛者がいないとか、無視されるとかならたいしたことではないのですが、卑怯な手段で妨害してくる人もいるのですね。これには手を焼いています。心貧しい不幸な人生を歩んでいるのでしょうが、生け花をやっている人でしょうから、もう少し幸せになって欲しいものです。この残念な敗残者についてはまたいつか話す機会があるかもしれません。あるいは、ないかもしれません。 Event...

2019年8月2日

「専応口伝」の謎 4

以下でお話ししたように、「専応口伝」の謎として考えたことをエッセーにまとめました。 https://ikebana-shoso.blogspot.com/2019/07/blog-post.html https://ikebana-shoso.blogspot.com/2019/07/blog-post_12.html https://ikebana-shoso.blogspot.com/2019/07/nature-in-ikebana.html さらに、これらを元にトークまでやることになりました。 「専応口伝」の生け花の本質論は、2つの側面を持っています。 その一つは広く了解されてきた。 ところが、他の一つはほとんど無視されてきた、というのが私の意見です。 この後者が、西洋文明の衝撃によって、再認識された。 それが1920年代の自由花の成立に関係しているのではないだろうか、ということです。 自由花というのは、わかったようでわからない。 いろいろな先生がいろいろな定義をされています。 本当のところはどうだったのでしょう? そんなところをお話しできれば思っています。 国際いけ花学会、秋季例会を以下の通り開催いたします。今回はメルボルン・いけ花・フェスティバルの一環としての開催です。是非、ご出席下さい。 会員以外の方の聴講も、歓迎します。 日時:2019年9月1日(日) 午前9時~10時 場所:Rosina...

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