
現代芸術についてあれこれ書いてきました。現代芸術は意味を持たないといけない、その意味はコンテクストから生まれるというようなことです。そこで話は「コンテクストとは何か」ということになります。実は村上隆が「芸術闘争論」の中でこれ以上はないほど簡潔に説明しています。それはこの本の最も肝心なところ。それをそっくりいただくのは失礼でしょう。
私はバーレットの説に依って説明しましょうか。彼は内的コンクストと外的コンテクストに区別して説明しています。内的コンテキスト分析とは作品が構成要素間で、また作品全体でどのよう...