華道家 新保逍滄

2019年1月20日

生け花における美学と倫理


美と倫理は関係があるのか?
西洋芸術の論者は哲学好きですから、こうした問題もよく議論されます。

芸術至上主義などという言葉が日本ではあるようです。
おそらくオスカー・ワイルドの一部の代表作などを評するのに使われる立場でしょうか。
つまり、美に倫理はあまり関係ないという立場でしょう。
そういう立場は、モダンから現代芸術においても、強いように思います。

おそらく(というのは私の専門分野でないので、自信はないのです)
モダン以前、芸術は倫理に強く影響されていたと言えるでしょう。
しかし、モダン以降の芸術には芸術を倫理から解放するのだ、という志向があったのではないでしょうか。

ところが、環境芸術においては少し異なります。
倫理の問題が重要になってきているのです。

それが非常に複雑な問題を抱えています。

さらに、美と倫理の問題は、生け花においても問題になってくると思います。

現代芸術と生け花の接点に、環境芸術の一つの可能性があるのではないか。
環境芸術における倫理の問題は、宗教性、精神性の問題にも関わってくるのではないか。

続きはまたいつか。

Shoso Shimbo

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